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キルギス人は、古来は現在のキルギスの位置とは異なる南シベリアのエニセイ川の上流域で生活していました。(※エニセイとは、キルギス語で「母なる川」という意味です。)「契昆」や「契骨」といった名前で史記などの中国の書物に記されているのが、その当時のキルギス人だと言われています。目が青く色が白かったと言われていることから、現在の彼らの特徴を示すモンゴロイドではなく、コーカソイドだったと思われます。 |
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シルクロードの通り道にあったキルギスは、モンゴル帝国時代に西方からのイスラム教の影響を受けつつ、その後はロシア帝国の支配下にはいることになります。ソ連時代にはキルギス自治共和国となり、ロシア・ソ連時代にロシアの影響を大きく受けることになります。 |
ソ連邦崩壊とともに、キルギス共和国としてCIS諸国の一つとして独立し、現在に至っています。
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また、イシク・クル湖という琵琶湖の9倍もある湖があり、この湖の沿岸一帯はロシア・ソ連時代の政府高官の避暑地として、外国人の立ち入りが禁じられていました。現在でもキルギス人やロシア人・カザフ人の避暑地として人気のあるところで、観光地としての開発も進んでいます。
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首都のビシュケクは、旧ソ連の都市計画に基づいた整然とした街並みを残しており、工場やビルが立ち並んでいます。
キルギスの国語はキルギス語、公用語はロシア語です。様々な人種や民族が暮らしていますが、現在は約7割がキルギス系で、ウズベク系が約15%、ロシア系が約10%その他カザフ系や朝鮮系・トルコ系・タタール系等が生活しています。
食生活は肉食が中心で、昔は野菜を食べないという人もいました。野菜の代わりにビタミンやミネラルの補給に、様々な種類の乳製品を摂取していたそうです。
ロシア料理やウイグル料理をよく目にすることがありますが、羊の肉をつかった様々な郷土料理があり、羊の肉が好きな人達が作った国と言われることに違わず、大変美味な料理もあります。また、6月ごろには馬の乳から作った馬乳酒を手に入れることができます。
羊の毛を利用したフェルトを大量に生産しており、独自の民族模様で彩られたフェルトを彼らの生活の様々なところで目にすることができます。